おじさま〜!ルパン三世カリオストロの城         ルパン三世カリオストロの城

(1979年12月公開)

劇場版第一作で、クローン人間というあまりに途方もないテーマを掲げてしまったルパン三世に少なからずとまどいを覚えていた大学生ぱごすけは、宮崎駿監督が描く“昔の東映風”ルパンに期待しながら劇場へ足を運びました。(注:後に『ルパンVS複製人間』と名づけられた第一作は、見れば見るほど味わい深いことに気づき、ぱごすけの視聴回数は『カリ城』に次いで当シリーズ第二位となっております!念のため)

「何とまあ背景の綺麗な映画だろう!」何より印象に残ったのは、カリオストロ公国を囲むヨーロッパの美しい自然でした。そして第一作に比べて、ルパンが走る!ルパンが泳ぐ!!ルパンが跳ぶ!!!これこれ、このアナログな汗かきアクションこそルパン三世の魅力なのです。嗚呼ルパン三世が帰って来た。ぱごすけは心からそう思いました。

ムック(右図)の表紙は素敵なカットです。カリオストロ公国へ向かうルパンと次元。愛車フィアット500には野宿セットが積まれています。

考えてみれば、獲物を頂戴した時のルパンより、イイ女の前でエエカッコしてみせる時のルパンのほうがいきいきしていますよね。(本当の目的はどっちなんだ?って思ってしまうくらい  ^_;

でも、そんなふうにエエカッコするためには、じっくり手間隙かけた下準備が必要なのです。時には汗まみれになって、時には泥まみれになって・・・。 ルパンがカッコイイのは、華やかな一瞬のためにこうした地味な下準備に手を抜かないところなのです。

ゆく手の城には、世界を震撼させた悪の陰謀が渦巻いています。そこには囚われの可憐な姫が! 『待っていたまえ。今この男たちがそこへ向かっているよ。君を助けるために!』 そんなナレーションが聞こえてきませんか?