スーパー戦隊 新春スーパー戦隊祭 劇場版『炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー』
2009年1月24日(土)より全国東映系で公開
開始早々ゲキレッドとヌンチャクバンキのバトルシーンです。
前置きなしのハイテンションぶりに嬉しくなります。
獣拳を広めるための旅に出たジャン。久々に戻ってきた東京で遭遇したのは、臨獣殿の生き残りメカ(亀で〜す)と結託したガイアークの一味でありました。
もっちろん出撃してくる我らがゴーオンジャー。
「通りすがりの正義の味方だっ!」
カッコイイせりふです。『ギンガマンVSメガレンジャー』での、メガレッド登場シーンを思い起こさせます。
ま、詳しいストーリーは他のサイトで見ていただくとして・・・ぱごすけはこの映画、メレ様に会うために観に行ったのですよ。
かりそめの復活とは言え、ロンの邪悪な気のゆらめきを感じて、我らが理央とメレ様もウィングスの力を借りて蘇ります。しかし、この復活によって彼らの魂は未来永劫地獄を彷徨わねばならぬとのこと。まさに乾坤一擲の大復活です。もしかしたら、あの世でアバレキラーが「お前たちも行って来い!」と背中を押してくれたのかもしれませんね。(\^o^\)
黒獅子&メレ様の臨獣拳コンビは相変わらず強力でした。やりたい放題暴れていたメカが、眼前に現れたメレに対して「…メレ様」と一瞬鼻白んだシーンもありました。さすがの貫禄と言えるでしょうね。
それにしても平田裕香氏は益々演技に磨きがかかったか、本放送終了時よりも更なる高みに進んだ拳士の風格を見事に体現してくれました。登場時間は短いながら、我々ファンが望む『押さえるトコロ』をしっかり押さえてくれた演出にも満足しました。そもそもゲキレンジャー自体がゲストであることを考えれば、製作スタッフの理央&メレに対するリスペクトがいかに大きいかが伺えるというものです。
更なる高み、と言えばゲキレンジャーのメンバーも“獣拳マスター”の称号に相応しい成長を見せてくれました。ゴーオンジャーたちが、ちょうど1年前のゲキレンジャーの姿とダブッて見えたのは私だけではないでしょう?戦いにおいてはゲキレンジャーたち獣拳使いの強さが際立っていましたが、その力量差を補って余りあるゴーオンジャーの熱い正義のハートも見事に浮き彫りにされていました。
パンフレット内の諸田監督インタビューにあるように、この作品にはファンを喜ばせるための小ネタが散りばめられています。スクラッチ社内での美希と範人の会話(「恐竜やのイケメンくん?」)なんか、バイト命の範人と大食いの美希のキャラをうまく使ったエピソードでした。 ウィングスの須塔兄妹が幼少の頃、ゴリー・イェンから獣拳を教わったという設定にも説得力があります。(彼らの強さの秘密がここにきてようやくわかりましたよ)
それにしても恐るべし「恐竜や」。アバレンジャーの秘密基地にして、その常連客にはドギー・クルーガー&白鳥スワン、小津深雪かあさん、サージェスの牧野先生、そして真咲美希と、歴代ヒーローの縁者でいっぱいです。さらには範人くんがここでバイトしていたことで、なんと6つのスーパー戦隊ゆかりの超有名店になったわけです。長い歴史を持つスーパー戦隊シリーズならではの楽しい“おアソビ”は、コアなファンへのプレゼントというわけですね。