超星神シリーズ
超星神グランセイザー 2003年10月4日〜2004年9月25日 テレビ東京系(全51話)
幻星神ジャスティライザー 2004年10月2日〜2005年9月24日 テレビ東京系(全51話)
超星艦隊セイザーX 2005年10月1日〜2006年6月24日 テレビ東京系(全38話)
私、グランセイザーがスタートしてしばらくの間は、徳島県では放映していないものと思って油断しておりました。3〜4話見逃してから「あっやってる!」ということで慌てて見始めたのです。(テレ東系は私の住んでいるあたりはどうも苦手なのですわ)ですから、お話の流れやキモをつかむのにちょっと苦労しました。 まず「トライブ」(属性ってやつですか?)というものが理解できていなかったです。露出の度合いで天馬クンが主人公なのだろうということはわかりました。当然一緒にいる未加サンと剣クンも仲間だということもわかりました。じゃあ彼らといがみあっている伝通院センセーや涼子サンや仁クンは一体何なの?敵か?でももうひとつ悪役してないし・・・佐伯カリン博士の方が堀口博士よりキレイだし・・・(そこで判断しちゃイカンですね)炎のトライブが主人公なら風のトライブは悪者に違いない、と思って見ていても、なんだかようすが違っているのですよね。 まぁそのうちだんだん飲み込めてはきましたが、そうこうしているうちに大地のトライブが出てきて主人公が大所帯になっちゃって、「こりゃスーパー戦隊どこじゃねぇぞ」と思っていたら、登場した直人クンは素直に合流してくれずにどっかいっちゃうし・・・。第二クールが始まるといきなり水のトライブまで登場して主人公が12人!!ここでやっとグランセイザーが「あっ星座のことか」とわかったぱごすけでした。(よく気づいた。エライぞ >_< ;) ところがこのグランセイザー、こんなにガチャガチャした設定なのですが面白いのです。 @12人もいて、目立たぬやつは目立たぬだろうと思いきや、結構みんな覚えられましたね。つまり、各トライブの構成がメインキャラ(男性リーダー)+サブキャラ(男女ひとりずつ)というわかり易さで統一されており、この基本形にあてはめると、例えば水の男サブは辰平クン=ギャンズと思い出せるのですね。一応色分けされていましたが、微妙な色が多いのでこの分類法はやめたほうがよさそうです。 A登場する巨大ロボットはひとつのトライブに1機ずつ。さすがに巨大ロボ12機出すとどういうことになるか、考えるとそら恐ろしいですものね。私は自分がうお座ということもあってか、リバイアサンが好きでしたね。だけどずんぐりむっくりの甲虫型ドルクルスもイイ味出していました。あれがギュイイインと飛行するさまはなかなかの壮観でした。 それに、防衛隊が清々しくやられキャラを演じていてよかったですね。五式支援機士ユウヒなんか、敵わぬとわかっていてせっせと出撃してきますもの。(しかも格納庫からの出撃シーン付で!)そしてこのユウヒが重量感タップリでなかなかカッコイイ!わたしゃ大好きですよ! Bグランセイザー以外のサブキャラがまたイイ!やはり番組の面白さはサブキャラ、特に敵キャラの魅力で決まりますよね。で、インパクター(ロギア&ルシア)はすごかった。まず変身形がカッコイイ。ロギアの武器も、実体弾を撃ち出すアナログな銃で、タリアスとの度重なる一騎打ちは名勝負数え歌でしたね。(いずれが長州か藤波か?いやはや高田か越中か?)そういえばロギア役の阿部さんはつい先日放映された仮面ライダーカブトで凄腕料理人のワーム(どんな設定じゃ)で出演していましたね。本田博太郎さんとふたりでやりたい放題の怪演三昧でした。それから、なぜか電脳警察サイバーコップからの懐かしい出演者として佐伯カリン役の千葉美加さん、防衛隊「月光」チーフ沖田役の吉田友紀さんがいました。吉田さんはウルトラマンダイナなどでもお見かけしていましたが、千葉さんは引退されたと聞いておりましたので正直嬉しいキャスティングでしたね。伝通院センセーが惚れるも無理はナシ?!ブルースワットのショウ役正木蒼二さんもおかえりなさい!でした。 単体での一騎打ち、トライブ単位での集団バトル(後半になると混成トライブでの戦いなんかもあって楽しめました)、宇宙怪獣戦(宇宙怪獣VS等身大グランセイザー 宇宙怪獣VS飛行メカ 宇宙怪獣VS巨大ロボ 宇宙怪獣VS合体ロボ)とまぁヒーローモノのありとあらゆる要素を詰めに詰め込んだグランセイザー。レディース(未加サン涼子サン蘭チャン愛チャン プラス インパクタールシア)のみの写真集が発売されたり(その後それに対抗して男性陣のも出ましたけど・・・)して絶好調のうちに終了しました。はっきり言って名残惜しかったです。 そして超星神シリーズはジャスティライザーを経て(おい、それだけかい!)超星艦隊セイザーXへとなだれ込むわけですね。
戦士として成長しながらも、思慮深い人間になってゆく拓人。戦士としての冷徹さを失いながら(捨て去りながら)も人として成長するアド。飄々とマイペースながら、深い家族愛と友情に生きる好漢ケイン。加えて野獣のごとき副官ゴルドにはグラビアアイドル並みの(!)美人妻パトラがおり、敵役宇宙海賊ブレアードは、拓人と心を通わせ、春子ママの納豆ご飯に舌鼓を打ちながら縁側で洗濯物を干している!すべての戦闘キャラが変わってゆくのです。最初から最後まで同じ設定の戦闘キャラがいない。「挑戦し続けたドラマ」だと思いませんか? 定番ソフビ人形でもゴルドがよく売れたと聞きました。またデスカル3将軍のソフビにいたっては、視聴者の圧倒的支持とリクエストで急遽発売が決まったのです。主役から脇役まですべてが魅力的なセイザーXならではのエピソードです。人間の姿に変身しないモンスター系の着ぐるみだけのキャラが普通こんなに人気出ますか?信じられない快挙です。(メカも、私は敵役ジャッカルの愛機ドリルアングラーが好きで、買ってしまいました) 全38話の中からひとつ選べ、と言われたら私はとりあえず第30話 「受け継がれる想い」をあげます。「アリガトう!ゴザイマシタ。」 さてセイザーXの放映を待たずして、シリーズの記念碑的な映画も作られました。グランセイザー12人とジャスティライザー3人とセイザーX3人。計18人がハイ、決めポーズ!!楽しい映画でした。ユウヒも出るし、何と轟天まで登場。大活躍します。東宝までやりたい放題だったこのシリーズ、3作で終えるのは惜しいです。「また見てくれよ!」ならぬ 「また見せてくれよ!」です。 |