トミカヒーロー レスキューフォース

爆裂MOVIE

 マッハトレインをレスキューせよ!

20081220日全国公開 松竹配給


【東京出張ですか!?】

地上波での放送が見られず『リューケンドーの二の舞か・・・(溜息)』となかば諦めていたぱごすけでしたが、キッズステーションでまさかの放送開始。(サンキュー神様!)毎週楽しみに録画&鑑賞しておりました。

なにせタカラトミーですから登場するビークルはどれもカッコイイ。(別途展開しているトミカのハイパーブルーポリス、ハイパーレスキューシリーズのおもちゃも、とっても魅力的!手にとって遊びたくなる出来栄えのものばかりです)それを見事なCGで活き活きと活躍させてくれます。R1はじめ主要キャラクターも、明るくてイイ感じ。特撮ヒーローに必要不可欠な変身シーン(この場合は、超災害に臨んでギアを着装するプロセス)や、生身のアクションも丁寧に描かれています。

そんなレスキューヒーローが映画になる?それは素晴らしい。と思いきや、地元の映画館では上映スケジュールに入っていないではありませんか!?

『なんだよ結局観られないのか』と思っているところへ天から降ってわいた年末年始の東京出張命令!(サンキュー神様!サンキュー神様!!)

上司『せっかくの大晦日元旦なのに、すまないな』

ぱご『しゃーない、行ったろやないか!』

というわけで、2009年元日。昼前後の空き時間を利用して、ぱごすけは新宿ピカデリー8番Jの10に意気揚々と座っていたのです。

【藤岡弘、さんの映画だ!】

 実際の放送とキッズステーションとの間には約2ヶ月のギャップがあるため、R5やR1マックス、レスキューマックスなどの新キャラ、新メカは初めてお目にかかりましたが、予備知識があったので何とかついてゆけました。京都へ出張した時、映画館へ行ってもらってきたチラシです。
主役のマッハトレインよりも、レスキューゼロの方が手前にあって
目立ってますね。

 ヌーベル東京駅のホームには巨大なマッハトレインが。旅立ちの前の胸踊るひとときに、ブルーラインの流麗なボディが華を添えます。

 超スピードの未来列車が世界を一周する。それを狙うネオテーラと、守るレスキューフォース!わかり易さも面白い映画の要素ですよね。

 人命を守るのが使命のレスキューフォースは決して戦闘のエキスパートではありません。ネオテーラの波状攻撃に阻まれて救助活動は思うようにはかどりません。(このイライラ感が番組の売りですかね Э~w~

 フルスピードでやって来るマッハトレイン!

 レール上にはいくつもの巨大な置石が!

「間に合わんっ!」

 さすがの沈着冷静な石黒隊長も悲鳴をあげます。

 そこへ颯爽と現れたは我らが藤岡“仮面ライダー”弘、さん。

 その圧倒的な存在感はどうだ!

 目深にかぶった黒いハットに黒の上下。

百戦錬磨のつわものであることを雄弁に物語る手の甲の古傷。

5つのレスキューメカを同時に操って、一気にマッハトレイン軌道上の障害物を破壊してみせた手際の良さ。

 藤岡さん演じるその謎の男は、群がるショッ・・・いやネオテーラの戦闘アンドロイドの真ん中へ悠然と歩を進め、驚くR1マックスとR2の眼前でR0へと着装します。(このシーン、カタルシスだぁぁぁぁ)

 レスキューザンバー、ゼロファイヤー、コアストライカーファイヤーなど、彼専用のツールやビークルを所有するほどですから、世界消防庁の中でも特別なポジションにいるのでしょう。何よりもゴールドに輝くプロテクトギアが威厳と強さを象徴しています。(実際強い強い)

 R0の初登場以降、後半は新メカ『レスキューダイバー』を操縦するレスキューフォースたちの活躍が展開されます。しかし、この映画を観終わった今、もっとも心に鮮明に残っているのは、メインキャラクターたちの活躍よりも、劇場版のヒロイン美有紀ちゃんの可憐さよりも、ましてや石黒隊長の見事な腹筋よりも、藤岡“R0”弘、さんの、正義の炎を瞳に宿した不敵な笑顔でした。

 嗚呼、この映画は藤岡さんの映画だったのです。コアストライカー、スタートアップ!

私が中学1年生のあの時、ダブルのジャケットに身を包んだ本郷猛は、ネイキッドタイプのサイクロン号のハンドルをクィっと落とし、ベルトの風車に風を受けて異形の改造人間に変身しました。

大袈裟な話だと思われるかもしれませんが、R0の着装は、それからの30数年余にわたるヒーロー藤岡弘、の歴史に裏付けられた(我々オールド特撮ファンにとっての)至福の瞬間だったのです。

【これでイイのか?CGシーン】

マッハトレインを食らいこんだ暴走列車は、終着駅ヌーベル銀座を目前にして突如スネークトレインとなり、そのおぞましい姿を天空に浮かべます。追撃するレスキューフォースはレスキューマックスに合体して究極のファイナルレスキューをお見舞いするのです。

 正直、ぱごすけとしてはこのままヌーベル銀座駅にギリギリまで突っ込んでほしかったですね。ヒーロー実写特撮の魅力はなんと言ってもメインキャラクター自身のナマアクションです。R1マックスの活躍によってドクトルマドゥの陣取るコクピットを破壊して、激突まであと数センチのところであの化け物トレインを停止させてほしかった。(スネークトレインVSレスキューマックスって、全然レスキューじゃないですもの・・・ねぇ。 \・_・\ )

 古いタイプの特撮ファンであるぱごすけにとって、CGっていうのはあくまで脇役であり、クライマックスを盛り上げ、引き立てるための踏み切り板的存在なのです。

だって・・・『実写』なんだもん。

ウルトラ8兄弟の時もまったく同じでしたが、ラストのCG対決場面、ぱごすけはちょこっと居眠りしちゃいました。(前夜は仕事でヘロヘロでしたし)ゴメナサイ

2009年は幸先よし】

 『トミカヒーロー レスキューフォース』は、キャラとメカのかっこよさ、ストーリーの面白さ、特撮技術の素晴らしさなど、あらゆる要素において、間違いなく08−09シーズン実写特撮番組の上位に位置する傑作です。本家の東映特撮作品をも凌いでいると言って差し支えないと思います。

この映画を鑑賞した時点で、キッズステーションではまだ16話までしか進んでいません。お正月が終わればまたレギュラー放送が楽しめます。うれしいなぁ〜。

 にしても、なかば諦めていた劇場版がこうして観られるなんて、今年のぱごすけは超ラッキーだ!

 特撮の神様。あ〜りがトォー!

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