ウルトラマンメビウス @

200648日 〜 2007331日  TBS系 毎週土曜日 17:3018:00


ウルトラマン生誕40周年記念という、我々ウルトラ者にとっては正座して見なければならないような有り難い作品。本当に「よくぞここまで続いてくれた」という(別に制作に関わってもいないくせに)感慨に浸ってしまいます。

ところがこの作品、新聞やネットで「ウルトラマンが見られない」という記事を読みました。詳しいことはわかりませんが、全国でウルトラマンを放映していない地域があるということらしいのですが・・・。もしそうなら非常に残念です。円谷プロと放送局の問題なのでしょうが、どうであれ40周年記念と銘打った作品にいきなり泥を塗ることになります。やはりウルトラマンは全国のお子様(オヤジにも)にリアルタイムで見ていただきたい。と(別に制作に関わってもいないくせに)切に思うわけであります。やはり終了してからビデオやDVDで見る、というのでは面白さが半減します。食べ物でもそうでしょう?旬を楽しむってあるじゃないですか。今秋公開するせっかくの大作映画も、私の地元徳島では上映しておりませんし。(号泣)

さて、ついに復活ウルトラ兄弟。という触れ込みでしたが、今のところ(第22話「日々の未来」放映終了時点)劇中に兄弟の姿はありません。(映画だ!映画!!上映してくれ!!!)ま、別項でも書きましたが、私は基本的にウルトラマンとウルトラセブンを兄弟だとは思っておりません。ただし、メビウスの明るく純粋な世界観にはちょっと乗っかってみようかな、と思っています。(心地良さそうだし)それに、世界観は第二次ウルトラシリーズの上に乗っかっていても、ストーリーは概ね(新人ヒーローとしての)メビウス自身の成長物語的に描かれていて、かつてのように「のべつまくなし」兄弟登場・・・というわけではないので、私たち“最”年長組にもまったく苦になりません。むしろ、ミライ隊員(=五十嵐隼士さん)の本当に純真で無垢なヒーロー像がとても素晴らしいですね。

登場人物に触れておくと、防衛チームGUYSは構成がちょっと面白いと思いました。 思い切ってスーパー戦隊に例えてみましょうか。

長官や参謀クラスのサコミズ隊長。

熱血リーダー格・レッドのリュウ隊員

クールなライバル・ブルーのジョージ隊員

天才アナライザー・グリーンのテッペイ隊員

チームのアイドル(だけど芯はしっかりしている)・ピンクのコノミ隊員

戦う女性隊員・イエローのマリナ隊員

という感じで、戦う集団としてはひとつの完成型と言えるかもしれません。そこに現れた6人目の(ブラック・・・じゃないね。ホワイト?いやシルバーだ)ミライ隊員。現行のメンバーをひとつにまとめたのは彼なのだから、彼こそ熱血レッドである。とも言えますが、やはり番組内での立ち位置やメンバー間で交わされる話題への入り方など、ミライ隊員はちょっと浮いていますよね。変なことでカルチャーショック受けたりして・・・当然と言えば当然ですけど。でもだからこそ、半歩離れたミライ隊員がお話の中でとても自由に描かれています。これは番組全体のイメージと言っても良いと思いますが、とても涼やかな澄んだ目をしている好青年で、モロボシダンの持つ悲壮感のようなものがありません。地球上の誰かと恋に落ちたりすれば状況は変わってくるかもしれませんが、ここまでの彼を見ている限り、そういうベクトルは感じられませんね。それに、彼の立場を維持するのに何より大きい(これはブッタマゲましたが)のは、サコミズ隊長とミサキ女史という防衛チームのトップに位置するふたりが、恐らくミライ隊員の正体を知っている(!!!!)ということです。困った時はそれとな〜くごまかしてもらえますもんね。これは鬼に金棒ですよ。今までのウルトラ兄弟が聞いたら絶対羨ましがるに違いないです。

その「戦う司令官」サコミズ隊長は、劇中の含みを考えると、どうもGUYSの総監ではないかという気がしますが、それにしても実はウルトラマンであるという人物と平然と話ができるってスゴイと思います。私だったらかなり緊張するでしょうね。何気にミライ隊員のほっぺたつねってみたりして。トイレで一緒になったりしたらもう・・・zzzz。

そして、お待たせしました!のトリヤマ補佐官(トリピー!?)とマル補佐官秘書の迷コンビ。「メビウスをどれでも1話だけ見せてあげる」と言われたら私なんか絶対 第12話「初めてのお使い」ですよ。オチャメなトリピー(=石井 愃一さん)アクセル全開でしたね。大袈裟な表情やアクションに嫌味がなくって、楽しいドタバタが見たいときはトリピーを呼べ!って感じです。第20話「総監の伝言」ではマル補佐官(=まいど豊さん)の魅力が爆発していました。いつもはトリピーのドタバタが引火して一緒に炎上してしまうちょっと可哀相なキャラなのですが、実はトリヤマ補佐官を心から敬愛している実直な人物であることがよくわかりました。同じ部隊、いや舞台に立たれる石井さんとまいどさん。かけあいの呼吸もバッチシで、隊員以外の登場人物でもってこうした面白いサイドストーリーがいくつも作れるところは、いかにもメビウスの懐が深いということなのでしょうか。そういう意味では、ミサキ女史のエピソードも楽しみです。「総監の伝言」での、怪獣誘導電波のデモをぽか〜んと大口開けて見る彼女の意外な一面。案外天然のお嬢さまなのかも?いやぁ期待は膨らむばかりです。

メビウスのもうひとつの魅力がオープニングテーマです。グラスに溢れる炭酸飲料水のような勢いと躍動感、そして透明感があります。何でも黒部進さんはじめウルトラヒーローやヒロインの皆さんがヴォーカルに参加されているとのこと。(これはCD買います。買いますとも!)そのためか、自然と私も一緒に歌い出してしまうのですよ。♪今すぐで〜きるぅことはな〜んだろぉー!“なーんだろー”♪って。

“最”年長組も血湧き肉躍らせるメビウス。(別に制作に関わってもいないくせに)みんなにお勧めしたいなぁ。

毎週ありがとぉー!「死ぬまでウルトラァ!」

 

<追記>映画「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」は9月23日より急遽徳島でも上映が開始されました。特撮の神様有難う!(よかった。高松まで行かなくて済んだ・・・)

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